年末になると、お歳暮商品がデパートなどで売られるようになるのを目にしたことがあると思います。
元来お歳暮とは『年の終わり、歳末』という意味の言葉ですが、現在はお世話になった方に感謝する年末行事としての意味で使われるようになりました。
確かに言葉は聞いたことがあるけど、送ったことはないから、どうしていいかわからない!という方も多くいらっしゃると思いますので、今回はそのような方々に向けて、お歳暮のマナーや商品選びについて詳しくお話をしたいと思います。
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贈る時期は12月中旬
お歳暮は1年間お世話になった感謝を示すものなので、12月中に送るのが良いでしょう。
理想の時期は12月20日前後ですが、基本的には12月1日~12月31日の間であれば問題ありません。もし12月中で間に合わない様であれば、『御年賀』などの熨斗紙をつけて送るようにするとよいでしょう。
贈る相手はお世話になった人に
贈る相手は友人、会社の上司、義両親など、お世話になった方であれば誰でも構いません。
ただし『公務員』『政治家』『取引先』などに贈るのは控えましょう。近しい間柄(親戚等)であれば問題ありませんが、利害関係がある場合(許認可の相手、契約の相手、立ち入り検査の相手等)、公職選挙法や公務員規定に抵触する恐れがあります。言ってしまえば、『賄賂』ととらえられかねないということですね。
それではお歳暮を贈る場合の注意点やマナーについて詳しくお話をしましょう。
好き嫌いの把握
相手の苦手なものを贈ってしまうと、折角の感謝の気持ちは伝わりづらくなってしまいます。
また、アレルギーを把握しておらず、乳製品や甲殻類アレルギー持ちの方にそれらが含まれる商品を贈ってしまったという話もよく聞きます。
必ず相手先の好みやアレルギーなどを事前に把握したうえで商品を購入し、贈るようにしましょう。
贈り先の住所の確認
好みの商品を購入し、熨斗紙も完璧!でも住所が間違っていて商品が戻ってきてしまった・・・なんてことになってしまったら大変です。
把握している相手の住所が現在の住所と合致しているか、再度確認をしましょう。
また、生鮮食品を贈る場合は、送る時間帯に在宅かどうかを確認することも大切です。
不在で戻ってきてしまい、次に届けるときには賞味期限切れ!なんてことになってしまったら
非常にもったいないですからね。
商品は相場を踏まえて
お歳暮の相場は3,000円~7,000円といわれています。
商品によっては1万円越えのものもありますが、あまり高すぎても相手の負担になってしまいますので、できるだけ相場の金額で購入できるものにしましょう。
オススメの商品は?
やはり例年人気があるのはハムやビール、スイーツ系の商品です。
ビールセットの他にも、お子さんがいる家庭にはジュースがセットになっている商品も販売されており、非常に人気があるようです。
最近では産地や販売店から直接、新鮮なお肉やフルーツなどを贈るサービスも増えてきており、その時の旬な商品を贈ることができることもあり、非常に注目を集めています。
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喪中でも贈るのはOK?
『喪中だと贈るのは控えたほうがいいの?』という疑問の声をよく聞きます。
結論から言いますと、喪中の方にお歳暮を贈ることは礼儀上、問題はありません。お歳暮はお祝い事ではなく、その年お世話になったお礼に当たるものだからです。
ただし、贈る際に気をつけなければならない点がいくつかありますので、詳しくお話します。
熨斗について
通常のお歳暮を送る場合は、紅白の水引の熨斗紙が通例だと思いますが、喪中の場合はこの熨斗紙を変える必要があります。
相手方が喪中の場合は無地の紙、または無地の短冊に『お歳暮』とだけ書いて贈るようにしましょう。
四十九日を過ぎていない場合は控える
喪中の方にお歳暮を贈ることは問題ありませんが、時期は選ぶ必要があります。
不幸から四十九日が経過していない場合、相手方もまだ落ち着いていないことが多いです。
そのようなときに贈ってしまうと、感謝の気持ちもかえって失礼にあたってしまうこともあります。そのため、喪中の方に贈る場合は、四十九日を過ぎてから贈るのがマナーとされています。
もし四十九日を考慮したときに年内に贈るのが間に合わない場合は、『松の内』が明けて『立春』までの1月7日~2月3日までの間に、『寒中見舞い』『寒中お伺い』として贈るのがよいでしょう。この時も熨斗紙は無地の紙または無地の短冊を使用するようにしましょう。
※御年賀は祝い事にあたってしまいますので、書いてはいけません。
贈る文章には要注意
お歳暮に手紙などを添える場合、通常は『あけましておめでとうございます』等のお祝いの言葉を使いますが、喪中の方にはお祝いの言葉は使ってはいけません。喪中の方に贈る際には『本年もよろしくお願い申し上げます』等のお祝いの言葉にあたらないような言葉を選んで書くようにしましょう。
お歳暮へのお返し
お歳暮を贈るのではなくもらった場合、基本的にはお返しは不要です。
もしお返しをするのであれば、半額程度の商品を贈るか、御礼状を贈ると良いでしょう。
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さいごに
お歳暮は『その年お世話になり、今後もお付き合いのある方に贈る』というのが通例とされていますが、最近では一度限りのお歳暮や友人間での贈り合いなども増えてきているそうです。
なのでお歳暮は、あなたが送りたい!と感じた方に贈るのが一番だと思います。それが本当の感謝の形ですからね。