8月に入るとお盆の時期がやってきます!
ご家族でご実家に帰り、お墓参りをする方も多いのではないでしょうか。
でもなぜお盆にはお墓参りをするのでしょう?
仏教には『盂蘭盆会(うらぼんえ)』という行いがあり、死者を供養し、苦しみから解放するというものでした。これが日本に伝わり亡くなったご先祖様に感謝し供養をする日として定着したのです。
また名前も『盂蘭盆会』が長い時を経て『お盆』という名前に変わったんですね!
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お墓参りの時期は?
お盆は8月(または7月)の13日~16日の4日間になります。
そのうちお墓参りをするのは13日が良いとされています。
13日は『迎え盆』と言って、ご先祖様の霊が天国からやってくる日です。
13日には家族でお墓参りをして、やってきたご先祖様を迎えに行きましょう。
お墓参りの持ち物は?
いくつか家で用意をして持っていく必要があります。
最近では霊園で用意してくれる道具も多くなってきていますが、念のためご自身でも用意していきましょう!
用意するものは以下の表にまとめますので、忘れないようにしましょうね!
持ち物 | 使用方法 |
ほうき・ちりとり | お墓の周りの大きなゴミを取ります・ |
ゴミ袋 | 拾ったゴミをまとめましょう。 |
バケツ | 雑巾やスポンジなどを洗うのに使います。 |
雑巾 | お墓を磨くのに使いましょう。 |
スポンジ・歯ブラシ | お墓の苔や汚れを落とすために使います。 |
軍手 | 雑草やゴミをとったりするのに使います。 |
お線香 | 墓前に供えます。 |
マッチ | 火をつけるのに使います。 |
お供え物 | 花は必ず持っていくようにしましょう。 |
柄杓(ひしゃく)や手桶は霊園で借りられることがほとんどですので、家で用意する必要はないと思います。
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お墓参りの正しい方法
持ち物が用意できましたら、次はいよいよ正しいお墓参りの方法についてお話をします!
今回は一般的なお墓参りの方法をご紹介したいと思いますが、宗教によって方法は異なりますのでご注意ください。
1、本堂で一礼
自分たちのお墓に向かう前に、まずは本堂に挨拶に行きましょう。
ただしお寺の近くにある墓地でない場合は本堂がない場合がありますので、その場合はすぐにお墓に向かってしまって構いません。
2、手のお清め
お墓を洗う前に、お墓を洗う手を清めましょう。
難しいことはなく、柄杓ですくった水を両手にかけ手を清めます。
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3、お墓の前で一礼
13日にお墓参りに行く場合、ご先祖様がすでに来ていることでしょう。
しっかりと一礼してご先祖様に挨拶をしましょう。
一礼する場合は、両手を合わせて合掌をします。
4、お墓の掃除
お墓周りのゴミや雑草を掃除しましょう。
お墓に置いてある花台、水鉢、線香台なども汚れていることがおいですので、スポンジなどで洗いましょう。
墓石を洗う場合は、スポンジでなでるように洗います。文字が入っているところは歯ブラシなどでこすって落としましょう。
どちらも力を入れすぎてしまうと傷をつけてしまう可能性がありますので、気をつけましょう。
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5、お供え物の設置
掃除が終わったら最後にお墓にお供え物をしましょう。
お花は茎を短めに切り、花台に入れます。水鉢には新しいきれいな水を入れましょう。
線香の本数については宗派によって分かれますが、無宗教の方は3本お供えすると良いと思います。
3本の意味は仏教の『仏法僧の三宝』からきており、仏教の『仏』『法』『僧』の3つの宝物を指します。これらに感謝を示してそれぞれに1本ずつ供えるそうです。
ただし住職様からは『好きなだけあげるのが良い。大切なのは供養する気持ち』というお話を聞きます。なので1本でも線香の束まとめてでも供養の気持ちがあれば何本でも問題ありません。
6、掃除終了後に一礼
掃除とお供え物が終わったら、皆さんで両手を合わせて合掌しましょう。
終わった後は、お墓の前で皆さんで近況をお話をするのもいいかもしれません。ご先祖様も皆さんが元気にやっているのか心配しているでしょうからね!
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7、提灯に火を灯す
ご自宅にお盆飾りがあり、提灯がある場合は必要ありません。
ない場合は帰る際に提灯に火を灯して自宅に持ち帰ります。そうすることでやってきたご先祖様が道に迷わず家までやってこれる目印にんります。
8、塩でお清め
ご自宅に着いたら、塩でお清めをしましょう。
ここで皆様が心配されることは『塩を撒いたらご先祖様にも影響が出てしまうのでは?』ということ。
ご安心ください。塩で払うものは『穢れ(けがれ)』とよばれるお墓からついてきてしまった良くないもので、ご先祖様には影響はありません。
この塩を撒くという行為も宗教によってやり方は異なりますが、塩を撒くのは『神道』に通ずる行為ですので、気になる方は調べてみてくださいね!
お墓参りの手順 まとめ
① 本堂で一礼
② 手のお清め
③ お墓の前で一礼
④ お墓の掃除
⑤ お供え物の設置
⑥ 掃除終了後に一礼
⑦ 提灯に火を灯す
⑧ 塩でお清め
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お墓参りの注意点・マナー
やり方はご説明した通りなのですが、実はお墓参りの際にやってはいけないことがいくつかあります。
私も知らずに過去にやってしまったものもありますので、皆さんもお墓参りの際には気をつけましょう。
1、たわしの使用
良くお墓を洗う際はたわしを使う方が多いのですが、墓石に使用すると傷がついてしまいます。なので持ち物で紹介したスポンジや歯ブラシなどを使うのが良いでしょう。
2、墓石にお酒をかける
お酒好きだった方のお墓によくやっている姿を目にしますが、お酒をかけるのも実はダメなんです。
墓石が傷つけてしまう恐れがありますので、お酒はかけるのではなくお供えするようにしましょう。
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3、お供え物の未回収
果物や亡くなった方の好きだったものをお供えしてそのまま帰ってしまう方が中にはいますが、そのままにしていると虫や鳥が集まってきてしまうため、帰るときには持ち帰らなければなりません。花はそのまま供えたままで大丈夫です。
4、服装
法事法要(初盆、納骨等)をする場合は喪服着用になりますが、それ以外のお墓参りであれば私服で問題ありません。ただし、派手な格好は避けるようにするとよいでしょう。
5、火を口で消す
ロウソクや線香の日を口で消すのはけがれた行為とされているため、手で仰いで消さなければなりません。
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おわりに
さて今回はお墓参りの正しい方法についてお話をしました!
宗教によってお供え物が変わったり、お線香の本数が変わったりしますが、特になければ今回ご紹介したお墓参りの方法で大丈夫です。
大切なのはご先祖様を供養する気持ちです。皆さんでワイワイお墓参りをした後、しっかりと供養の言葉をかけるようにしましょう!