書き初めとは皆さんご存知の通り、筆で大きな紙に文字を書くお正月恒例の行事です。皆さんも小学生の頃に冬の宿題で書いた記憶もあると思います。普段使いなれていない筆を使って大きな文字を書くのは非常に苦労したのではないでしょうか。
今回は書き初めをするにあたってどのようなところが評価され、どのように書けば見栄えが良くなるのかをお話しようと思います。
書き初めのポイント
実は書き初めで評価されるポイントは学年ごとに違います。
当然学年が上がるにつれて、評価される基準も高くなってきますので、気をつける必要があります。今回は小学生低学年、小学生高学年、中学生の3つに分けてポイントをお話したいと思います。
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小学生低学年
小学生低学年で評価をされるポイントは『バランス』と『勢い』です。
小学生低学年の書き初めに求められるバランスについては難しいものではありません。ハネ・トメなどはあまり意識する必要はなく、文字ごとに大きさの差がないか、紙からはみ出てないか等の簡単なものだけ気をつけるようにしましょう。
あとは元気に勢いよく大きな字で書くことが大切です。小学生低学年の場合は評価されるポイントの比重は『 バランス ⋘ 勢い 』ですので、まずは大きく太めに書く事を意識しましょう。
~評価される文字を書くためのコツ~
評価されるためのコツとしては、予備の半紙に書いて練習をすることです。
予備の半紙に鉛筆で文字数分に均等に割り当てられるよう、薄く線を描いてください。二文字なら真ん中に、三文字なら三分の一と三分の二の部分に線を引きましょう。そしてその線をはみ出さないように文字を書きます。その際のポイントは線の位置を意識することと、文字の大きさを意識することです。これを2回ほど繰り返しましょう。すると感覚がつかめてくるので、本番もうまくいく可能性が高くなります。それでもうまくいかない場合は、文字も半紙に薄く書くのもいいかもしれませんね。練習ですからコツをつかめるまでいろいろ試しましょう。
□ 文字を大きく書く
□ 文字を同じ大きさで書く
□ 元気よく太く書く
小学生高学年
小学生高学年の場合は低学年とは違い、勢いだけでは評価がされづらくなります。この年になると、習字教室に通っている子などは非常にうまくなり、差が出て来ることが多いです。
高学年では『バランス』と『トメ・ハネ・ハライ』が評価のポイントになります。
低学年のバランスに加えて今度はスキルが必要になってくるんですね。
トメ・ハネ・ハライというと難しそうですが、簡単に言ってしまえば、メリハリをつけたカクカクした字を書くということです。どういうものか見てみましょう。
トメ
ハネ
ハライ
~トメ・ハネ・ハライのコツ~
慣れるまではどれもなかなか難しいかとは思います。
うまく書くポイントは必ず一回筆を止めるということです。ただし、長時間止めてしまうと、半紙がにじんでしまいますので、それぞれのポイントで力を入れるような意識でやってみてください。
これも慣れるまではひたすら予備の半紙で練習するのが良いでしょう。
□ 文字を同じ大きさで書く
□ 文字を大きく太く書く
□ トメ・ハネ・ハライを意識して書く
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中学生
中学生では書き初めのある学校とない学校に分かれると思いますが、私の学校はあったので紹介したいと思います。中学生は小学生とは比べ物にならないほどハイレベルなスキルを求められます。
トメ・ハネ・ハライはもちろんの事、今度はまたバランスが重要視されてきます。小学生低学年のバランスとはもう違うものだと考えてください。中学生に必要とされているバランスは『文字の形のバランス』と『漢字とひらがなのバランス』です。
中学生になると漢字とひらがなが混ざったお題を出されることが多く、慣れていない人は非常に難しく感じると思います。この2つについては詳しく紹介します。
文字の形のバランス
今までは大きく太く書いていればよかったのが、中学生になると文字の形も評価の対象になります。図を見たほうがわかりやすいと思うので、まずは下の写真を見てください。
見てもらうと一目瞭然ですが、左の字に比べて右の字はトメ・ハネ・ハライだけではなく、線の太さまで調整しているのがわかるともいます。これが形に求められるバランスです。ただ同じ太さで書くのではなく、文字の形に合わせてバランスよく書く必要があります。
漢字とひらがなのバランス
これが非常に難しいです。これもまずは図を見てもらいましょう。
いかがでしょうか。左の文字はなんか『の』だけ違和感がありませんか?右はひらがなのバランスを考えて書いたものです。右のほうが全体のバランスがよく見えると思います。
つまり何が言いたいかというと、『ひらがなは漢字に比べて小さく』書くのがポイントだということですね。非常にキレイに見えます。
□ 文字は太く大きく書く
□ トメ・ハネ・ハライを意識して書く
□ 文字の形のバランスを意識して書く
□ 漢字とひらがなのバランスを意識して書く
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おわりに
さて今回は書き初めが評価されるポイントとその対策についてお話をしました。
書き初めを評価する際はある程度距離をとって評価しますので、文字を太く大きく書くのが有利なのは言うまではありません。ただし中学生はそれに加えて、より細かいバランスを気にしながら書く必要があります。
あとは実際に書きながら覚えていき、いい作品をかけるように頑張りましょう!